スポーツベッティングは、還元率が高く勝ちやすいギャンブルです。世界中のあらゆるスポーツに賭けることができ、日本のプロ野球やJリーグの試合も賭けの対象になっています。
今まで日本の公営ギャンブルしか知らなかった人にとっては、ブックメーカーは非常に魅力的なギャンブルサイトといえるでしょう。
しかし、いくら勝ちやすいといってもギャンブルです。
- 悔しい負け方が続いて、熱くなって残っている資金を全額溶かしてしまった。
- 絶対に勝つと思った試合に、使ってはいけないお金を賭けて負けてしまった。
- 負けた金額を取り戻そうと、オンラインカジノで遊んでさらに損失が膨らんだ。
- 仕事中もずっとブックメーカーのことばかり考えている。
上記の項目に心当たりがある人は要注意です。
もしかすると、ギャンブル依存症になっているかもしれません。
ブックメーカーでは、自サイトのユーザーがギャンブル中毒、依存症にならないための自己規制プログラムを積極的に取り入れています。
ここでは、ブックメーカーのギャンブル依存症対策について詳しく解説します。
イギリスではギャンブル依存症が社会問題になっている
ブックメーカー発祥の地であるイギリスでは、若年層を中心に近年ギャンブル依存症の人が急激に増加しています。
イギリスでは2005年に賭博法(Gambling Act)が制定されたことで、ブックメーカーがプレミアリーグのスポンサーを務めたり、テレビなどでの広告宣伝活動が可能となりました。
そのため、2018/2019年にはプレミアリーグの20クラブ中9クラブ、チャンピオンシップ(2部相当)の24クラブ中17クラブのメインスポンサーをブックメーカーが務めるほどになったのです。
また、従来はスポーツベッティングは店頭購入がメインだったのですが、インターネットから手軽にベットできるようになったことも、ギャンブル依存症の増加の原因とされています。
この問題に対処するため、現在イギリスでは以下のような対策が行われています。
- ブックメーカーがプレミアリーグのスポンサーを2023年までに解除する
- 競馬などの例外を除きスポーツの試合中継でブックメーカーの広告を流さない。
- 子供に影響力のある有名人、25歳未満の人物を広告に起用しない
- クレジットカードを利用したギャンブルを禁止する新規則を適用
- ギャンブル依存症更生施設での就労支援
ブックメーカーのギャンブル依存対策
ブックメーカーでは、ギャンルブル依存症への対策、予防として、プレイヤーが様々な自己規制を設けられるようなシステムを導入しています。
入金額規制
入金額を制限すると、一定期間内はそれ以上の金額を入金できなくなります。上の画像は、ウィリアムヒルの規制画面です。
1日、1週間、1ヶ月の期間内での入金額を制限できます。
こちらは、NetBet(ネットベット)の入金規制画面です。入金限度額と期間を設定できます。
プレイ時間制限
多くのブックメッカーでは、プレイ時間を制限したり、一定期間ログインできないように設定するシステムも導入されています。
上の画像はbet365のタイムアウト設定画面です。24時間、48時間、7日間、30日間、カスタムから選択でき、その期間はサイトへログインできなくなります。
こちらの画像は、ウィリアムヒルのゲームセッションタイマーの設定画面です。タイマーを設定すると、その時間が経過すると警告メッセージが表示されます。
セッションタイマーはスポーツベッティングでは使う機会は少ないのですが、多くのブックメーカーではオンラインカジノが併設されており、つい長時間プレイしてしまう人はセッションタイマーを設定しておくことをおすすめします。
アカウント閉鎖
入金額やセッションタイムなどを設定したけど「どうしてもギャンブル中毒が治らない。」「スポーツベッティングをやめたい。」という人は、アカウントを閉鎖する方法もあります。
アカウント閉鎖には、以下の2種類があります。
一定期間の閉鎖
一定期間の間、アカウントを閉鎖する機能です。画像はピナクルの「自主謹慎」設定画面です。6ヶ月、1年、3年、5年、永久から選択できます。
期間を設定すると、その間はログイン、入出金などができなくなりますので、残高が残っている場合は予め出金しておきましょう。
永久閉鎖
「アカウントが残っているとやりたくなってしまう。」「もうスポーツベッティングやオンラインカジノはやらない。」という場合は、アカウントを完全に閉鎖することもできます。
アカウントを閉鎖すると入出金もできなくなりますので、残高が残っている場合は事前に出金しておきましょう。
まとめ
今回は、ブックメーカーのギャンブル依存症対策の具体的な施策について解説しました。