牝馬ダートの頂上決戦である、JBCレディスクラシックが、まもなく開催されます。今年の舞台は金沢競馬場の1500mです。今年も女同士の熱い戦いが見れることでしょう。
JBCレディスクラシック2021の概要
タイトル | JBCレディスクラシック2021の見どころ |
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格付 | Jpn1 |
開催国(競馬場) | 金沢競馬場 |
性齢 | 3歳以上牝馬 |
コース | 1,500m(ダ) |
賞金 | 1着本賞金:4,100万円 |
JBC競走は日本各地の競馬場での持ち回り開催として実施されており、今年の開催地は金沢競馬場となります。このレースを含めて1日に3つのJpn1競走が開催される地方ダート競走のお祭り的な扱いの1日となります。
JBCレディスクラシックは、牝馬限定のダート競走としては唯一のJpn1競走のため、国内の牝馬ダートの一流馬が一堂に会します。
出走枠は、JRA所属馬がフルゲート16頭のうちの概ね1/3の頭数、残りの2/3が地方競馬所属馬となっております。トライアルで優勝して優先出走権を獲得した馬以外は、JBC出走馬選定委員会により選出されることとなっております。
このレースが行われる金沢競馬場ダート1500mの特徴として、最初の直線が約350mと十分長く、最後の直線が約240mと短めということが挙げられます。スタートしてからコーナーまで350mあるため、内枠の先行馬も外枠の先行馬も、マイペースに先手を取りに行けるため、枠順による有利不利はそこまで大きくありません。唯一、内枠に先行馬が密集した場合の外枠の先行馬は1列か2列外を回ることになってしまうので、少し不利ではあると言えます。また、最後の直線が短いため、脚質的には逃げ・先行が有利であるといえます。過去のデータ的には、馬場状態問わず、8割程度の割合で逃げ・先行馬が優勝するというコース形態になっております。
JBCレディスクラシックの歴史
JBCレディスクラシック競走は、2011年に創設されました。創設から2年間はダートグレード競走としての格付けはありませんでした。第3回開催である2013年の開催時から、Jpn1の格付けがされました。このレースの施行距離は基本的にはダートの1800mではあるものの、開催競馬場が持ち回りである都合から、実態としては1800m前後の距離での開催となっています。
過去10回の開催のうち、9回はJRA勢が勝利を収めております。JRA勢が圧倒的な成績を残していますが、2017年の第7回競走において、大井地区所属のララベルが勝利し、地方勢が一矢報いました。この時は、3連覇を狙ったホワイトフーガが圧倒的な1番人気だったのですが、ララベルが一世一代の大駆けを披露し、先行押し切りの強い競馬で優勝しました。
持ち回りのため、様々な競馬場で開催されますが、連覇を果たす馬がいるように、やはりその時代の最も強いダート牝馬が実力を発揮するレースのようです。
JBCレディスクラシック2021の最新ブックメーカーオッズ
2021のオッズが発表されている、ブックメーカーの一覧になります。
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1Xbet
参考:netkeibaオッズ
10/31(日) 11:00現在のオッズです。
ブックメーカーのオッズがSPのため、参考までにnetkeibaのオッズを載せます。ブックメーカーでも購入は可能なので、これを参考にブックメーカーで購入されることをお勧めします。
JBCレディスクラシック2021の見どころ
ブックメーカーのオッズで上位人気が予想されるのは、JRA勢のリネンファッション、レオレーマ、レーヌブランシュ、クリスティの4頭及び、地方勢のサルサディオーネです。国内の牝馬ダートの強豪が揃うだけあり、オッズ面でも接戦が予想されることが伺えます。
まず紹介するのは、リネンファッションについてです。まだ重賞での勝利こそないものの、ここ2戦は地方交流重賞で連続して2着と、タイトルを手にするのも時間の問題かと思われます。この馬の特徴は逃げ・先行のどちらも可能で、戦績がとても安定していることです。これまで15戦して馬券内に12回入る抜群の安定感を誇っています。しかもダートに限ると、掲示板を外したのは1度だけと、ほぼ完璧な戦績です。人気になるのも頷けますね。逃げだけではなく番手の競馬も得意なので、展開に左右されない点も強みとなっております。一方で、いつもはダートの1,600m以上のみを走っており、今回距離短縮されますが、これに対応できるかがカギとなってくると思われます。
続いて、テオレーマです。この馬は5歳を迎えた今年になって本格化しました。年明けにオープン入りを果たすと、その勢いで地方交流重賞のマリーンC(JpnⅢ)を制しました。その後も先日行われた、JBCレディスクラシックの前哨戦であるレディスプレリュードでも2着と善戦し、満を持して女王決定戦に望みます。この馬の強みは上がり3ハロンの末脚です。毎回1番手、2番手の上がりを使います。それにも関わらず、レースは後方から進めるわけではなく、いつも好位を追走するのですから驚きです。今回のコースは最後の直線が短いので、この馬のように好位から末脚を炸裂されるような馬に適していると考えられ、注目が必要な一頭となっております。
続いて、レーヌブランシュを紹介します。この馬は前哨戦のレディスプレリュードを制して、最も勢いに乗る馬です。それも接戦ではなく、タイム差0.5秒の圧勝だったため、大きな期待が持てます。今年に入って勝ち星に恵まれていなかったことや、前々走が取り消しになったこともあり、前走は意外と人気を落としておりましたが、今回は人気も背負うことでしょう。乗り慣れた松山騎手を確保できたのも大きいと思いますし、十分に勝ち目のある一頭と思われます。
JRA勢では最後に、クリスティを紹介します。この馬は今年の春までは主に芝レースを使われておりました。芝レースでもG1に出走するほどの実力の持ち主ですが、今年の秋からダートに主戦馬を移したようです。キズナ産駒でダートで活躍した馬がいない点は不安ではありますが、この馬は昨年の関東オークス(JpnⅡ)でも2着に入った実績もあり、もしかするとキズナ産駒初のダート活躍馬になる可能性を秘めていると思われます。今回も、M.デムーロ騎手を確保しておりますし、一発があっても不思議ではないです。
最後に1頭、地方勢を紹介します。サルサディオーネです。この馬は現在3連勝中の馬です。7歳にして今が充実期なのだと思われます。前走は牡馬も交えた日本テレビ盃を逃げ切っており、ハマった時の脚力には定評があります。ほとんどのレースで逃げの手を打っており、今回も逃げを選択することがほぼ確実です。枠も2枠2番と好枠を引いており、逃げられる可能性も高いので、一発があっても不思議ではありません。地方馬代表としての意地を、是非見せてほしいところです。
今年のJBCレディスクラシックは、金沢競馬場1,500mで実施されます。国内のダートの女傑が一同に会する女王決定戦で、とても盛り上がると思いますので、是非馬券を購入して戦いを見守ってみてください。