2021年の2歳ダートグレード競走の開幕戦となる、エーデルワイス賞が2021年10月14日(木)に、北海道の門別競馬場にて開催されます。
エーデルワイス賞2021の概要
タイトル | エーデルワイス賞2021の見どころ |
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格付 | JpnⅢ |
開催国(競馬場) | 門別競馬場 |
性齢 | 2歳牝馬 |
コース | 1200m(ダ) |
賞金 | 1着本賞金:2,000万円 |
エーデルワイス賞は2歳の牝馬限定戦です。11月に同じく門別競馬場で行われるJBC2歳優駿や、12月に川崎競馬場で行われる全日本2歳優駿に向けて、力試しとなる一戦です。2歳牝馬限定のダートグレード競走は国内でこのレースのみとなっております。
出走枠はJRA所属馬4頭、ホッカイドウ競馬所属馬8頭、ホッカイドウ以外の地区の地方馬4頭と定められております。
レースが行われる門別競馬場1200mの特徴として、スタート地点から最初のコーナーまでが約470mと十分に距離があることが挙げられます。その後、3、4コーナーをワンターンして、最後の直線は約330mとなっております。本レースのように多頭数で行われるレースの場合、内枠の馬はやや苦戦する傾向にあります。この理由としては、最初の直線が十分に長いため、外枠を引いた逃げ・先行タイプの馬に内枠の馬は包まれて、位置取りが悪くなるためです。特に、内枠の先行馬については、包まれないために無理に足を使う傾向にあり、結果的にオーバーペースとなり、直線で足が上がるようです。
エーデルワイス賞の歴史
エーデルワイス賞は1998年に第一回が開催されました。当初から統一GⅢ格付けでしたが、札幌競馬場のダート1700mで開催されていたという点が現在と異なります。その後、門別競馬場の他にも旭川競馬場で開催されたり、距離も1200m〜1800mまで変化しました。2009年より、現在と同条件の開催となりました。
このレースの勝ち馬は、その後も地方重賞を中心に活躍することが多いです。近年では、2016の優勝馬のリエノテソーロ(JRA所属)が、このレースの次走で全日本2歳優駿(JpnⅠ)を制した例もございます。
このレースの特徴として、交流競走ではあるものの、この時期の2歳牝馬限定のレースということもあり、意外にもJRA所属馬が圧倒的な成績を残してはいません。現に、ここ4年連続ホッカイドウ競馬に所属する馬が優勝しています。もちろん地の利もあると思いますが、地方馬はJRA所属馬と比較してデビュー時期が早いので、レース経験の差が出ているとも言えます。また、デビューしてまだ日が浅い2歳牝馬達の戦いだけに、戦績も少なく、あまり人気通りの決着にならない傾向にあります。2014年にはシンガリ人気(15人気/16頭)の馬が3着に入るなど、大波乱となることもありました。
エーデルワイス賞2021の最新ブックメーカーオッズ
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10/11(火) 12:00現在のオッズです。
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エーデルワイス賞2021の見どころ
ブックメーカーのオッズで上位人気が予想されるのは、JRA勢3頭のヒストリックノヴァ、ブッシュガーデン、ヒノクニです。
最も人気を集めそうなのはヒストリックノヴァです。2021年の新規種牡馬のドレフォン産駒の1頭です。ドレフォン産駒は初年度から数多くの産駒を送り出しており、早速先日行われた札幌2歳ステークス(G3)を制するなど、とても勢いがあります。ヒストリックノヴァは、デビューから2戦連続で芝レースを使われましたが、勝ち切ることができませんでした。3戦目になってダート1200mの競走に出走すると、2着に1.1秒差をつける圧勝で初勝利を手にしました。どうやらダートに適性があったようです。今回のレースも同じくダート1200mですし、ダート適性や持ち前の先行力を発揮すれば、最も勝利に近い一頭と言えるでしょう。幸いにも外枠が当たっており、コース形態的にも有利です。
続いて、ブッシュガーデンです。この馬は逆に芝で実績を積んできております。デビューから4戦連続で芝レースを使われ、全て3着内と、安定した走りを披露しております。全然そうのクローバー賞(OP)では強力なライバルを相手に2着と、実力を見せました。前走のヤマボウシ賞(1勝クラス)で初めてダート競走に挑戦し、結果は4着と敗れたものの、まずまずの走りを見せました。一度使ってダートへの慣れも見込めますし、元々芝で持っている実力は高いものがあるため、今回のレースも十分期待できる一頭です。
次に、ヒノクニです。この馬は今回がダート競走への初挑戦となります。これまでデビューから4戦は全て芝コースのレースに出走しております。新馬戦は13頭中12着と、不安なデビューとなりましたが、その後小倉開催で3戦連続掲示板に載り、前走は待望の初勝利を挙げました。前走は先行しながら上がり3ハロン最速を出すなど、強い勝ち方をしました。この馬はダートへの初出走というところがカギになりますが、父カレンブラックヒルの産駒はどちらかというとダートで活躍している印象があり、実はヒノクニもダートがあっている可能性は十分にあり、楽しみな一戦となります。
ここからは地方競馬所属の有力馬についても触れていきます。歴史でも記載しました通り、ここ4年連続ホッカイドウ競馬所属の馬が勝利していることもあり、特に地元所属馬には注目する必要があります。
ホッカイドウ競馬所属馬で人気を集めそうなのは、レディーアーサーと、ギンガレールウェイの2頭です。
レディアーサーは、デビューから4戦2勝で、3着内を外したことが無い安定感を持っています。負けた2戦も牡馬相手なので、まだ牝馬には負けておりません。この時期の牝馬にしては大きい500キロ越えの馬体を持っており、いかにもダートの短いところで活躍しそうな体つきをしております。地元馬だけに、門別の1200mレースの経験値も豊富であり、JRA勢をアッと言わせる可能性は十分に秘めております。
ギンガレールウェイはデビューから2連勝の無敗馬です。共に先行しつつ最速の上がりを出して、他馬を寄せ付けない強い勝ち方をしております。共に1000mのレースですが、父は地方の雄フリオーソですし、距離延長は全く問題ないと考えられます。3連勝で一気に重賞ウィナーになって、一気にスターダムを登っていってほしいという期待もございます。
エーデルワイス賞は、10月14日(木) 20:00に門別競馬場で開催されます。ここ4年連続地方勢が勝っているだけに、JRA勢としては久しぶりに強いところを見せたいところです。地方とJRAの意地のぶつかり合う、面白いレースが見れそうなだけに、是非馬券を買ってみたいですね!