夏の佐賀競馬場を舞台に熱い戦いが繰り広げられるサマーチャンピオンがまもなく開催されます。
サマーチャンピオンの概要
タイトル | サマーチャンピオン |
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格付 | JpnⅢ |
開催国(競馬場) | 佐賀競馬場 |
性齢 | 3歳以上 |
コース | 1,400m(ダ) |
賞金 | 1着本賞金:3,000万円 |
サマーチャンピオンはその名の通り夏のチャンピオンを決めるダートグレードレースです。同じく8月に盛岡競馬場で行われるクラスターカップ(JpnⅢ)と日程も距離も近いため、JRA勢は分散される傾向にあるため、地方勢の勝利が多いかと思いきや、過去の成績としてはJRA勢が圧倒的です。
このレースが開催される佐賀競馬場ダート1,400mコースの特徴を紹介します。向こう正面からスタートしてワンターンでゴールを目指すコースです。スタートから最初のコーナーまでが350m程度あるため、先行争いは比較的穏やかで、枠順による有利不利が発生しにくいのが特徴です。しかし、最後の直線はたった200m程度しかないため、逃げ・先行馬が圧倒的に好成績を収めています。
サマーチャンピオンの歴史
サマーチャンピオンは2001年に創設された歴史の浅いレースです。当初から佐賀競馬場のダート1,400mで施行されていました。創設時から中央競馬・地方競馬の指定交流競走であり、格付けもGⅢでした。2007年からはJpnⅢと、現行同様に変更されました。
歴代21回の開催のうち、JRA所属馬の優勝が18回、地方競馬所属馬が3回と、JRA勢が圧倒的な成績を収めています。冒頭にも記載した通り、この時期には同じダートスプリント路線で盛岡競馬場で行われるクラスターカップがあるため、JRA勢のダート短距離馬は分散するのですが、それでもJRA勢が圧倒的ということは、この路線ではJRA勢が非常に強いということがいえます。このレースはハンデ戦ではあるのですが、斤量の軽い馬が軽量を生かして大金星を挙げるということがあっても不思議ではないですが、今の所はそこまでの番狂わせは発生していません。
このレースの過去の勝ち馬には、2011年のスーニや、2016年のグレイスフルリープなど、このレースをステップに将来的にJBCスプリント(JpnⅠ)の制覇に繋げた馬もいます。
また、昨年2021年にはJRA所属のラプタスが勝利を挙げましたが、この時の鞍上は佐賀競馬地区所属(当時)の鮫島克也騎手でした。当初は騎乗予定がありませんでしたが、コロナウイルス感染対策等の都合での乗り替わりがあり、急な騎乗依頼が舞い込んで来ました。そしてレースでは見事な騎乗を披露し、優勝しました。鮫島騎手はその年の暮れに騎手を引退されたため、これが最初で最後のダートグレード競走制覇でした。
サマーチャンピオンの最新ブックメーカーオッズ
のオッズが発表されている、ブックメーカーの一覧になります。
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参考:netkeibaオッズ
8/22(月) 14:00現在のオッズです。
ブックメーカーのオッズがSPのため、参考までにnetkeibaのオッズを載せます。ブックメーカーでも購入は可能なので、これを参考にブックメーカーで購入されることをお勧めします。
サマーチャンピオンの見どころ
サマーチャンピオン競走において、ブックメーカーのオッズで上位人気が予想されるのは、シャマル、レディバグ、ラウダシオン、コンバスチョンのいずれもJRA所属の4頭です。地方勢は今回人気の馬の出走はありませんでした。
まずは最上位人気が予想されるコンバスチョンを紹介します。ディスクリートキャット産駒の3歳牡馬で、川田騎手とのコンビで出走することで、人気を集めることが想定されます。3歳馬ということもあり、斤量は53kgと軽く、今年は中央重賞でも軽量の3歳馬が活躍していることから、期待を集めます。コンバスチョンは、その血統からデビュー以来常にダート路線で活躍しています。デビュー戦、条件戦を快勝すると、兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)で2着、全日本2歳優駿(JpnⅠ)でも2着に入るなど、この世代のダート馬の中でトップクラスの実力があることを見せつけました。今年に入ってヒヤシンスステークス(L)で優勝すると、UAEダービー(GⅡ)にも挑戦するものの、人気を裏切り11着に敗れてしまいました。国内復帰戦のユニコーンステークス(GⅢ)でも9着と、人気を再び裏切ってしまいましたが、海外帰りということで本来の調子ではなかったかもしれません。昨秋から今年にかけての活躍を鑑みるに、持っている能力はメンバー中でも最上位クラスだけに、立て直された今回は期待ができる一頭です。ただし、関東から佐賀への輸送があるため、こちらが鍵にはなるため、当日の様子に注目が必要です。体調良く、落ち着いていれば買いと考えられるでしょう。
次に、シャマルを紹介します。スマートファルコン産駒の4歳牡馬です。先日、北九州記念で久しぶりに中央重賞を勝利した川須騎手が騎乗することで注目を集めています。シャマル自身も今年の4月に東京スプリント競走(JpnⅢ)を制覇し、前走のさきたま杯(JpnⅡ)では3着に入り、勢いがあります。この馬はこれまで9戦して5勝を挙げています。2着も1度あるため、馬券外になったのは2回しかありません。とても安定感があることが魅力です。父のスマートファルコンも同じような安定した成績を残していたことから、良い部分が遺伝していると考えられます。この馬の強みは、良いスタートから前目の位置を取り、そのまま最後の直線で粘り込む戦法です。ここ最近はこのレースで毎回好走しています。前走からそこまでメンバーが強化されるわけでもないので、十分に勝負になる一頭です。
続いて、レディバグを紹介します。ホッコータルマエ産駒の4歳牝馬です。まだ中央・地方交流重賞での勝利実績こそないものの、前走のスパーキングレディーカップ(JpnⅢ)ではタイム差0.1秒の2着に入るなど、着実に力をつけています。戦績的にも1,400mが良いタイプと考えられますし、一発があってもおかしくない存在です。
最後に、ラウダシオンを紹介します。言わずと知れたGⅠ馬です。2020年のNHKマイルカップ(GⅠ)を制した実績を持っています。この馬は、リアルインパクト産駒ということもあり、デビュー以来前走まで一貫して芝レースを使われてきました。今回が初のダート競走への出走となります。芝ではNHKマイルカップの他にも京王杯スプリングカップ(GⅡ)を勝利するなど、トップクラスの実力の持ち主です。ダートへの出走が初めてで、どのような走りをするかは未知数ですが、逆に未知の魅力があるとも言えます。持っているポテンシャルは高いだけに、期待できる一頭です。
サマーチャンピオンは2022年8月25日(木)の18:00に発走予定です。お盆休みが終わり、憂鬱な気持ちは是非馬券勝負で晴らしましょう!